合同フォーラム「みんなでつくろう明日の人材」
学生企画2014

テーマ
行動から始まる私たちの大学 〜学生から学生に届けよう
ターゲット
三者(大学生、大学、産業界等)
目的
  1. 学生リーダー会が主体となり実際に行動する学生を体現する
  2. 受動的な学生に行動を起こすきっかけを与える
    ※ここでいう受動的な学生はきっかけを与えれば行動する学生を指す
目標
自ら行動する学生を増やす
方法
  1. 教職員/学生向けのアンケートを別々に収集してリストアップする。
  2. ①を集計・分析・考察する
  3. ①~②を踏まえたうえで意識改革きっかけ案を発案する
  4. 意識改革きっかけ案の中の2つを実際に行い学生が本当にやる気を出すのか、情報を得てきっかけを得ることができるのかを検証することを発表
    (SNSで決意表明とランチタイムミーティングなど)
  5. 1~4までの手順と結果をフォーラムで発表し、産業界等、大学からパネルディスカッションを通じて意見をもらう
  6. の2つの企画に参加してくれた学生にアンケートをとり12月の報告書に検証結果として記載する。

企画スタート!

まず産業界とはなにか、大学の役割とはなにか、という二つの大きなテーマを元に議論を進めた。だが今回、取り組んだ議題が非常に結論を出しにくい議題であったということと、参加者全員が産業界など初めて耳にする事柄が多く、議論を進めようにも中々思うように進まない、というのが現状でした。

現状打破の為、錯綜していた議論を元に各々、企画書を作成して貰い会議にて発表の場を設けました。結果、15個の案が発表され、その内5つの発表に「理想の大学」という言葉がキーワードとして盛り込まれていました。学生にとっての「理想の大学」は、学生にしかわかり得ない、しかし学生の意見を踏まえて本当の「理想の大学」を作るのは大学関係者をはじめとする大人たちです。「行動を起こしてない者、即ち学生が意見する権利は無いのではないか」「私たち学生リーダー会から行動する学生になろう」という意見の元「理想の大学」を作ることを目的に「行動から始まる私たちの大学~学生から学生に届けよう~」をスタートさせたのでした。

浮き彫りになる問題点

テーマに関して議論をしていた折に、次のような事実が浮き彫りになりました。大学は就職や大学生活、その他にも様々な情報をあらゆる手段で学生に発信してくれいる。しかし、それに対して学生は情報を受け取れていない、または受け取っていない学生が多い。「大学は様々なことをしているが学生は自ら情報を手に入れに行動していないのではないか?」という漠然とした疑問が前述したテーマ決定の第一歩となりました。

テーマにむけて何をするべきか

どういった学生が行動をするべきなのか、という疑問を分析する為に①行動する学生②受け身な学生③動かない学生の3つに分類をしました。結果、②の受身な学生に働きかけ行動する学生を増やすことに着目し、学生が自ら行動するような環境、きっかけ作りの足掛かりとなる企画を思案し始めました。冒頭で述べたとおり、学生に働きかけるためには大学だけでなく学生にも働きかけてもらわなければ効果が無いのではないかという考えが前提にある。「ならば、学生リーダー会のメンバーがそれぞれの大学で、大学と学生のパイプ的な存在になるべきだ」という結論が出ました。つまり、先ほど分類した①、②、③の学生に当てはめると①学生リーダー会メンバーが主体となり、実際に行動する学生を体現する②受動的な学生に行動するきっかけを与える③行動しない学生も周りの学生に変化が訪れれば自ずと変化するのではないかという推論ができました。その推論を実現させるため合同フォーラムにて発表されたものが意識改革案です。 意識改革きっかけ案は①学生掲示板②学生シラバス③教授図鑑④SNSで決意表明⑤大学交流コンパ~がっこん~⑥学生すけだちGP⑦ランチタイムミーティング の計7つから成ります。

合同フォーラムで発表した『意識改革案』

①学生掲示板
学生が経験したことやその経験から成長できた点、夢中になれたきっかけ、または学生自らが主催するイベント、そのアピールポイントを学生から学生へ情報を発信しようという案である。学生に目的・目標を持ってもらうための手助けとして、学生にとってより身近なSNSを使って情報を発信する手段を考えた。そこに、学生が参加した活動記録、主催するイベント、何を経験してどう成長できたか。とにかく経験したことを随時報告していく。
②学生シラバス
この案は、対象の授業を履修したことがある学生が主体となり、学生自身のシラバスを作り発信することで新たに授業を履修する学生が、より身近で有益な情報を得ることができる場を提供する。そして学生が主体となってシラバスを作成するため、必然的に「他者に伝える」ということに対して深く考えさせることができる。「他者に伝える」ことに重点を置いて作られたシラバスを利用した学生は、身近で有益な情報を前に、より深く、真剣に授業について考える「きっかけ」を与えることができ、双方に新たな体験を提供することが目的である。
③教授図鑑
教授の生い立ちなどを学生が調べ、まとめて一冊の本を作成する。普段の授業では知れない教授の内面を知ることによって、教授と学生という立場で関わり合うことが多い両者の壁を取り除き、学生に親近感を持たせる。結果、教授に対し親近感を持った学生は、以前より意欲的に授業に取り組むことができるのではないかと推測した。
④SNSで決意表明
フェイスブックやラインなどのSNSサービスを使用し、SNSに自らの目標やなりたい自分と1週間のアクション、それから写真をSNSに投稿、自らの目標を他者に表明、実行するという案。目標に指定はなくどんな些細なことでも良い。この案が重点に置いているのは「有言実行」ができたかどうか、ということである。SNSサービスを利用する理由としては、他者に見られることで行動意識が高まり、自発的な行動が促せる為である
⑤大学交流コンパ~がっこん~
今回の合同フォーラムにて、この発表をした学生リーダー会も一つの意識改革に繋がる「きっかけ」だったのではないか、という意見を元に、学生リーダー会に参加していない学生にも同じ「きっかけ」を提供する場を作ることを目的とした企画である。他大学の学生との交流の場を設け、学生同士の新たな繋がりを作る。この新たな繋がりが、日ごろ学ぶ分野とは違う世界や知識を学生にもたらし、学生一人一人の視野が広がる。より多くの人と関わることによって学問だけでなく、様々な価値観や考え方を吸収してもらう。最終的には、一人一人が意欲的になれるような「きっかけ」とする。
⑥学生すけだちGP
常日頃から周りの学生を手助けしている学生に感謝の意を込めて表彰する企画。授業などでいつも他の学生を助けている優秀な学生の意欲向上が目的で、大勢の前で表彰されることで他の学生にも各個人の努力を周囲は見ている、ということを伝えることができる。これによって自分も周囲に貢献し、感謝されたい、と考える学生を連鎖的に増やしていくことが目的である。
⑦ランチタイムミーティング
教授、職員、学生の三者間の壁を取り除く事を目的としており、それぞれが持っている有益な情報や意見を交換する場を作る、というものである。三者間の壁が無くなることで、互いにより多くの刺激や情報が伝わり、学生の今後の目標形成や、やる気向上につなげることができると考えた。また、「時間を区切る」「学生の登校率が高いお昼の時間を利用する」「食事をしながらなので間をもたせやすい」といった要素を含ませることで、それぞれが参加しやすいようになっている。

これから

以上7案が合同フォーラムにて発表した意識改革案です。何かの「きっかけ」を学生に提供することができれば意欲的な学生はより意欲的に、受身な学生、意欲的でない学生も意欲的になることができると考えました。意欲的になるには周囲の環境が重要であり、どのような学生であっても環境が変わればそれに適応していくことが可能であると結論付けました。そして「その環境を変える働きかけを学生リーダー会で行おう」という思いにより今回、提案した7案を元に合同フォーラム終了後も学生リーダー会は積極的に活動を行っています。後述にて、更に詳しい合同フォーラム終了後の学生リーダー会の活動報告の項目を設けています。少しずつではありますが、行動していくことが、いつか大きな行動の輪を作ることができると信じ、学生リーダー会一同、協力しあって取り組んでいきたい。
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